他のビタミンと同様に、多分に摂取された分は体内に貯蓄されず、すべて排出されます。したがって、毎日補充する必要があります。
B群のビタミンには相乗作用があり、個々に摂ったときよりも、全部一緒に摂ったときの方が効果が大きいです。ビタミンB1、B2、B6は等量摂取したときに、それぞれがもっとも効果的に働きます。
ビタミンB1は”精神的ビタミン”とも呼ばれており、神経系と精神状態によい影響をもたらす効果があります。
ビタミンB1の効果
- 成長を促進する
- 消化、とくに炭水化物の消化を助ける
- 精神状態を改善してくれる
- 神経系、筋肉、心臓の機能を正常に保つ
- 飛行機酔い、船酔いを防ぐ
- 歯の手術を受けた後の痛みを和らげる
- 帯状疱疹の治療を助ける
ビタミンB1は欠乏症になると脚気になるので注意しておきましょう。
ビタミンB1をたくさん含んでいる食品
- ビール酵母
- 米ぬか
- 無精製の穀類
- 小麦全粒粉
- オーツ麦(オート)
- ピーナッツ
- 内臓
- 豚肉
- ほとんどの野菜
- ふすま
- ミルク
サプリメントで摂取する場合はビタミンB2、B6と等量入っているビタミンBコンプレックスで摂ると最も効果的に摂取することができます。それに、抗ストレス・ビタミンのパントテン酸、葉酸、ビタミンB12が入っていると一層効果が高まります。
ただし、一般的な摂取量は一日当たり100~300mgですので、それ以上摂取しても吸収されずに体外へ排出されてしまうので、その点は注意しておきましょう。
カフェインやアルコールを摂取するとビタミンB1もたくさん必要
ビタミンB1は加熱調理によってかんたんに壊れるだけではなく、カフェイン、アルコール、食品加工過程、空気、水、エストロゲン、制酸剤、サルファ剤などにも影響されて壊れてしまいます。
もしも、あなたがタバコをたくさん吸ったり、お酒を飲んだり、砂糖をたくさん摂るのであれば、ビタミンB1もたくさん必要になります。さらに、妊娠中や授乳期、避妊ピルを飲んでいる場合にもビタミンB1はたくさん必要になります。
病気や不安、外傷、手術後などで何らかのダメージを負っている場合、ビタミンB1を含むビタミンBコンプレックスは減少してしまうので、定期的に摂取しておく必要があります。